ファクタリングVS増資|実際にどんな違いがあるのか?
企業の資金調達法にはファクタリング以外にも増資があります。株式会社であれば、増資という選択肢も考えたことがあるのではありませんか?
そこで考えていかなければならないのがファクタリングと増資のどちらを利用したら良いのか、という部分です。まずは違いが分からなければどちらを選択したら良いのかわかりませんよね。
同じような部分があるのではそちらも同時に把握しておくべきです。
こちらではファクタリングと増資の比較を実施します。
資金調達をする予定だけど、どの方法が良いのかわからない、という企業は必見です。
資金の使途に関する違いについて
- ファクタリング・・・使途は自由
- 増資・・・使途は自由
資金調達できた資金に関する使徒に関して違いはありません。
目的別の資金調達ではないので、運転資金として利用することも可能です。設備投資として利用することも制限されているわけではありません。
ただし増資に関しては、新たな株主が増えることになることもあります。新たな株主の意向も経営に反映していかなければならないので、お金の使いみちについてはある程度の制限を受けることも。
使途の自由についてはほぼ同等ですが、若干ファクタリングのほうが有利、とする見方もありますよ。
資金調達までの時間の違いについて
- ファクタリング・・・最短即日調達可能である
- 増資・・・資金調達までには時間がかかる
少しでもは着資金調達をしなければならない、といった状況であれば、圧倒的にファクタリングのほうが有利です。
ファクタリングは業者による違いがあることも事実ですが、最短即日対応がして貰える場合もあります。書類などが揃っていることも条件ですが、スピードという部分では増資はかないません。
増資に関しては準備に時間がかかります。
要は株式を発行して、それを買ってもらうことで資金調達をすることに。買ってくれる方を探さなければなりません。買い手が現れるまで資金調達ができない、といったデメリットがあるので、資金調達できまでの時間が「不確か」ということは理解しておくべきです。
資金調達後の返済に関する違いについて
- ファクタリング・・・返済は不要
- 増資・・・返済は不要
ファクタリングも増資も融資とは違います。融資の場合は返済をしなければなりませんが、ファクタリングも増資も融資ではないので返済は一切必要ありません。
ファクタリングのケースですが、多くの方が気にしているのは売掛先が倒産して貸倒れるようなケースでしょう。「自社に請求が来てしまうのでは?」と心配している方も多いはず。しかしファクタリングは「償還請求権なし」の契約となっています。仮に貸し倒れたとしても自社が代わりに支払うことはありません。返済は一切ないのです。
増資も返済はありません。
資金を提供して貰う代わりに株式を跛行して渡しているのです。資金提供の見返りが株式なので、返済はありません。
ただし増資に関しては、株主に対して配当金を提供しなければならない状況もあります。特に利益が出ている時は、株主は当然の権利として利益の配分を求めてくるのです。配当金によって一定の資金が企業から出ていくことになるので、配当金を返済と考える人もいるかも知れませんね。
担保と保証人に関する違いについて
- ファクタリング・・・担保と保証人は原則不要
- 増資・・・担保と保証人は原則不要
担保と保証人はともに必要ありません。
そもそもファクタリングと増資は対価を相手先に差し出しています。
ファクタリングの場合は売掛金を差し出しているのです。
株式の場合は株式を差し出しています。
売掛金の対価として資金調達をして、株式の対価として資金調達をそれぞれすることに。よって担保も保証人も必要ありません。