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最先端ファクタリング!?リバースファクタリングってなんだ!?

ファクタリングは近年、細分化されています。
例えば医療機関が行うファクタリングは診療報酬ファクタリングと呼ばれています。さらに介護機関が行うファクタリングは介護報酬ファクタリングと呼ばれているのです。

近年になって特に大きな注目を集めているのがリバースファクタリングです。あまり広く知られているわけではありませんが、利用している方が徐々に増えています。

こちらでは最先端のファクタリングであるリバースファクタリングについて徹底解説します。
実際にどのような特徴のあるファクタリングなのでしょうか?

 

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リバースファクタリングが注目される背景

近年、リバースファクタリングが注目を集めている背景には、多くの企業が抱える資金繰り課題の深刻化があります。以前であれば、資金繰りが厳しい場合は金融機関からの融資で補うのが一般的でした。しかし実際には、審査に時間がかかるうえ、必要書類も多く、希望するタイミングで早期に資金を確保できないケースが増えています。「急ぎで資金を調達したいのに、融資では間に合わない」という声は非常に多いです。特に、受注が増えて売上が伸びていても、支払いのタイミングが合わず、手元の現金が不足してしまう会社は少なくありません。

こうした状況を生みやすいのが、取引における支払い条件です。例えば発注側の企業は、外注先や仕入先に対して、材料費・人件費・加工費などを先に支払う必要がある一方で、売上の入金は60日後というように、支払いと入金の間に大きなズレが生じることがあります。つまり、売上が増えているほど支払いも増え、資金が足りなくなるという「黒字倒産リスク」に近い状態が起こりやすいのです。そのため、資金繰りを根本的に改善するには、単に借入を増やすのではなく、支払いサイト自体を調整する発想が求められるようになりました。

ここで有効な手段として検討されるのがリバースファクタリングです。リバースファクタリングは、買掛金の代金支払いをファクタリング会社が立て替えし、発注側企業は後日まとめて支払う仕組みです。いわば「支払いサイト延長」を可能にする方法であり、資金繰りが苦しい局面でも取引先への支払い遅延を回避できます。実務上、支払いが遅れることは信用を大きく損なうため、契約上のペナルティや取引停止などのリスクにもつながります。その点、リバースファクタリングを導入することで、取引先への支払いは通常通り行われ、信用を守りやすいという利点があります。

また、最近では「支払い方法の多様化」も背景にあります。例えば、でんさい(電子記録債権)を利用した支払いは、紙の手形より手間が少ないうえ、手続きもデジタル化されて使いやすくなっています。ただし、でんさいはあくまで支払いを管理する仕組みであり、資金繰りそのものを直接解決するわけではありません。一方でリバースファクタリングは、実際に資金を動かして支払いを可能にするため、より「資金繰り対策的」な役割を果たします。両者は目的が異なりつつも、併用することで運用がスムーズになることもあります。

さらに、外注比率の高い業界では、支払いのタイミングが経営に直結します。建設・物流・製造などでは、案件ごとに支払いの額が大きく、外注費の負担が一時的に集中することも珍しくありません。こうした業種では、「今月の支払いを乗り切れるかどうか」が会社の存続に関わる点でもあり、リバースファクタリングが資金繰りの対象として検討される場面が増えています。実際、銀行融資と比べて手続きが簡略化されているケースもあり、状況によっては早く提供される資金繰り手段として重宝されます。

もちろん、便利だからといって無計画に使うのは危険です。リバースファクタリングには手数料というコストが発生し、利用するほど支払い総額は増えます。費用がどのくらいかかるのか、契約条件はどうなっているのか、支払いまでのスケジュールは見通し通りに進むのか。こうした点を契約前に必ず確認する必要があります。特に「手数料が安い」と言われた場合でも、別途費用が含まれていないか、途中解約の条件はどうかなど、細かい部分に注意が必要です。安易に導入すると、資金繰りを改善するどころか、かえって固定費のように負担が増えてしまう可能性もあります。

それでも、融資一本では対応しきれない時代になりつつあるのは事実です。必要な時に早く資金繰りを整えたい、自社の信用を守りながら支払いを遅らせたい、外注費や仕入代金の支払いを安定させたい――こうしたニーズが増えているそのため、リバースファクタリングは「新しい資金繰り手段」として徐々に広がっています。まずは自社の支払いサイトや資金の流れを整理し、必要であれば専門業者に相談しながら、無理のない形で活用していくことが大切です。

通常のファクタリングの逆!売掛先が利用できるファクタリングである!

通常のファクタリングは、売掛金を持っている側が売掛金を売却しますよね。しかしリバースファクタリングはその名のとおりに、通常のファクタリングとは逆のものです。

要は買掛金の発生している側が利用するファクタリングというわけ。
どういうことかと言うと、買掛金は期日になるとお金を支払わなければなりませんよね。買掛金というものはそういうものです。

でもその期日に資金のめどが立たなくて支払えそうもない、ということもあるでしょう。
もしも支払えないとなると、取引先からの信用がなくなってしまいます。今後の取引ができなくなってしまうかもしれません。

そこで対応策として利用できるのがリバースファクタリングです。

リバースファクタリングを利用すると、業者が代わりに買掛金を支払ってくれます。そしてその業者に対して後にお金を支払うことになります。

要は支払いサイトを長くすることを目的として行われるのがリバースファクタリングです。支払いサイトが短ければ短いほど資金難に陥ってしまう可能性が高いですよね。支払いが先延ばしにできれば、それだけ会社に資金をとどめておけるわけ。

このリバースファクタリングですが、買掛金を保有している側のみにメリットが有ると思っていませんか?実は売掛金を保有している側にもメリットが有るのです。

【図解】リバースファクタリングの仕組み(登場人物とお金の流れ)

リバースファクタリングは、通常のファクタリングとは仕組みが異なり、「売掛金を持つ側」ではなく「買掛金=支払い義務を負う側(発注企業)」が主となって利用する資金繰りの手段です。言葉だけだと少し分かりにくいので、ここでは登場人物を整理したうえで、お金の流れを図解イメージで解説します。結論から言うと、ファクタリング会社が一時的に代金を立て替え、受注企業は早くお金を受け取ることができ、発注企業は支払いを先延ばしできる仕組みです。資金繰りが苦しいときに、取引関係を壊さずに乗り切れる点が評価されています。

登場人物(3者)

まず、リバースファクタリングに登場するのは、基本的に以下の3者です。

発注企業(買掛金側):外注費や仕入代金を支払う立場。
買掛金=将来的に支払うべき債務を抱えています。

受注企業(売掛金側):商品やサービスを提供して請求する立場。
売掛金を回収して現金をもらう側です。

ファクタリング会社:発注企業に代わって支払いを行う事業者。
支払いを代行し、後日発注企業から回収します。

この3者が関わることで、「受注企業は早期入金」「発注企業は支払い猶予」という、双方にメリットが生まれます。

お金の流れ(図解イメージ)

ここからは、取引の流れを順番に見ていきます。
(※あくまで一般的な流れで、契約条件などは会社ごとに内容が異なります)

【STEP1】受注企業が請求書を発行する

受注企業は発注企業へ商品やサービスを提供し、月末などの締日に請求書を発行します。
この時点で、受注企業側には「代金を回収できるまでの待ち期間」が発生します。売掛金の入金が先だと資金繰りは楽ですが、実際には「翌月末払い」「60日サイト」など入金が遅いケースも多く、売上があっても現金が足りず、経営が苦しくなる(資金繰りが悪化する)ことがあります。

【STEP2】発注企業がファクタリング会社へ依頼する

発注企業は、「支払い期日に払う資金の見通しが厳しい」「一時的に支払いが集中する」などの状況で、ファクタリング会社へ利用を依頼します。
このとき発注企業は、請求書や取引情報を提出し、審査を受けることになります。最近はオンラインで申し込みから審査まで完結するサービスもあり、手続きの分量や書類の負担が大きく削減されているのが特徴です。

【STEP3】ファクタリング会社が受注企業へ振込する

審査が通ると、ファクタリング会社は受注企業に対して、請求金額(もしくは一定額)を銀行振込で支払います。
ここが最大のポイントで、受注企業は入金を早めに受け取ることができるため、実質的に売掛金の現金化が可能になります。資金繰りが不安定な時期には、この早期入金が事業継続の助けになる場面も少なくありません。

【STEP4】発注企業は後日、ファクタリング会社へ支払う
ファクタリング会社が立て替えた代金は、後日、発注企業が支払います。
つまり発注企業は、本来の支払いよりも後ろにずらせるので、支払いサイトを伸ばすことで資金繰り負担を軽減できます。短期的には資金を手元に残しやすくなり、運転資金の調整ができるというわけです。

手形との違い(同じ“先延ばし”でも意味が違う)

「支払いを先延ばしするなら、手形でいいのでは?」と考える方もいます。確かに仕組みとしては似ていますが、手形は支払い手段が紙で、管理やリスクが高くなりがちです。万が一不渡りになると信用問題が一気に大きくなります。
一方、リバースファクタリングは支払いが銀行決済(決済)で行われることが多く、手形よりも管理面でスマートな印象です。このあたりも、導入を検討する企業が増えている理由の一つです。

まとめ:リバースファクタリングは「支払い調整」と「早期入金」の両立

リバースファクタリングは、発注企業が抱える買掛金という債務を「一時的に立て替えてもらう」ことで、資金繰りの調整を可能にします。受注企業にとっても、売掛金を早く現金として受け取れるため、現金不足による経営の悪化を防ぎやすい仕組みです。

ただし便利な反面、契約の詳細や手数料体系は会社ごとに内容が異なるため、利用するなら事前に手数料や支払スケジュールをしっかり確認し、他の資金調達方法とも比較しながら選ぶことが重要です。条件が合えば、手間を抑えつつ資金繰りを整えられる、非常に実用的な資金確保の手段と言えるでしょう。

通常ファクタリングとの違い(比較表付き)

ファクタリングと聞くと、「売掛金を早く現金化する仕組み」というイメージを持つ方が多いと思います。これはまさに通常のファクタリングの特徴です。一方で、リバースファクタリングは“逆”の仕組みであり、同じファクタリングでも目的や利用者が異なるため、内容を整理せずに導入すると「思っていたのと違う…」となりかねません。ここでは両者の違いを具体的に比較し、中小企業でも分かりやすいようにまとめます。文章だけだと長く感じると思うので、まずは比較表で短く全体像をつかんでください。
■ 通常ファクタリングとリバースファクタリングの比較表

比較項目 通常ファクタリング リバースファクタリング
利用する側 受注企業(売掛金を持つ側) 発注企業(買掛金を支払う側)
目的 売掛金の早期現金化 買掛金支払いのサイト延長
キャッシュフローへの影響 入金を前倒しして資金に余裕を作る 支払いを先延ばしして資金を残す
手数料負担 基本は受注企業側 基本は発注企業側
取引先(相手先)への影響 通知型/非通知型がある 受注側は早期入金になりやすい
審査で見られる点 売掛先の信用力が中心 発注企業の支払い能力・取引条件が重視されやすい
手続き・必要書類 申し込み → 資料提出 → 契約 三者で進むことが多く、承諾が必要な場合あり
スピード感 最短即日~数日 最短数日~(契約形態次第)
注意点 手数料相場の確認が必要 延長しすぎるとコスト増・依存リスクがある

通常ファクタリングは、売掛金を持つ受注企業が「売掛金をファクタリング会社に売って、今すぐ現金を得る」仕組みです。入金を前倒しできるため、資金繰りが苦しいタイミングでも立て直しやすいのが強みです。

一方リバースファクタリングは、支払い義務を持つ発注企業(=買掛金を抱える側)が主導します。ファクタリング会社が代金を立て替え、発注企業は本来の支払日より後に支払うことで、支払いサイトの延長を実現します。つまり「入金を早くする」のではなく「支払いを遅くする」ことでキャッシュフローを整える仕組みです。

手数料とコスト構造もそれぞれ異なる

通常ファクタリングの場合、手数料は基本的に受注企業が支払います。早期資金化できるメリットの対価なので自然な形です。ただし会社によって差があるので、契約前に手数料の相場を確認するのは必須です。

対してリバースファクタリングは、発注企業が支払いを先延ばしできるメリットを得るため、手数料負担が発注側になるケースがほとんどです。受注側は早くお金をもらって、しかも手数料がかからない(実質無料)形もあるため、受け入れられやすい点があります。ただし、「無料に見えるだけで、実は取引条件に含まれている」というケースもあるので油断は禁物です。

「承諾」が必要なケースがある点に注意

通常ファクタリングは、二者間ファクタリング(利用者+会社)で完結する型も多く、比較的スムーズに進みます。最近はネットでの申し込みから契約まで完結する会社もあり、手続きの手間が減っています。

しかしリバースファクタリングは三者が絡むことが多く、受注側の承諾が必要になることもあります。発注側だけで勝手に進められないケースがあるため、「次の支払いに間に合わせたいから今すぐ…」と焦ると、想定より時間がかかる場合があります。導入前に、どの契約形態なのかを十分確認しましょう。

どっちを選ぶべき?中小企業は目的から逆算が正解

ここが一番大事なポイントです。
選ぶ基準は「どちらが得か」ではなく、本来の目的が何かで決まります。

売掛金の入金を早めて資金繰りを整えたい → 通常ファクタリング

支払いを先延ばしして手元資金を守りたい → リバースファクタリング

特に中小企業の場合、資金繰りの乱れはすぐに経営へ影響します。だからこそ「今すぐ現金が必要なのか」「支払いのタイミング調整で回避できるのか」を冷静に整理し、最適な手段を選ぶことが重要です。

最後に:導入前に必ず確認すべき資料・条件

どちらの方法でも、導入前には以下を確認してください。

手数料の内訳(追加費用の有無)

入金・支払いまでのスケジュール(最短何日か)

契約条件(途中解約・遅延時の扱い)

取り扱っ可能な債権・取引内容

必要資料(請求書、通帳、契約書など)

事務処理が増える場合の業務負担

これらを確認しておけば、「コストが高くて後悔」「思ったより時間がかかった」といった失敗を回避しやすくなります。

通常ファクタリングとリバースファクタリングは同じ“ファクタリング”でも目的も効果も異なる別物です。焦って決める前に、目的と条件を整理した上で、納得できる形で導入を進めていきましょう。

発注企業 買掛側のメリット:支払いサイト延長で資金繰り改善

リバースファクタリングは、発注企業(買掛側)にとって「資金繰りを安定させるための現実的な選択肢」として注目されています。なぜなら、売上が立っていても支払いが先に発生するビジネスでは、手元資金が足りずに資金繰りが一気に苦しくなることがあるからです。特に外注費や仕入代金の支払いが集中する月は、「今月だけ乗り切れれば…」という状況に陥りがちです。こうしたタイミングで支払いサイトを延長できることは、企業経営にとって非常に大きな意味を持ちます。

まず大前提として、買掛金は支払いの「義務」があるため、期日が来れば必ず代金を支払わなければなりません。もし資金不足で支払いができない、つまり支払いが不能な状態に陥ると、取引先からの信用を一気に失うだけでなく、今後の仕入れや外注が止まり、事業全体が回らなくなるリスクがあります。実際、支払いが遅れるだけで「資金が厳しい会社」と見られ、取引条件が悪化するケースもあります。だからこそ発注企業の立場としては、支払いは何があっても守らなければならないという意識が強いわけです。

そこで役立つのが、リバースファクタリングです。発注企業がファクタリング会社に依頼すると、ファクタリング会社が代わる形で代金支払いを代行します。つまり、本来は発注企業が支払うべき買掛金を、いったん第三者が立て替えてくれる仕組みです。支払いを遅らせる、といえば銀行融資を想像する方もいるかもしれませんが、融資は審査や書類準備など事務負担が大きく、希望するタイミングで資金を確保できないこともあります。その点、リバースファクタリングは資金繰りの調整手段として導入しやすく、支払いを守りながら手元資金を抑えられるのが魅力です。

また、リバースファクタリングの良い点は「資金の流れが読みやすくなる」ことにもあります。例えば、受注先からの入金は翌月末で、外注費の支払いは月末、というようにズレがある場合、経営者は常に「次の支払いをどうするか」を考え続けなければなりません。しかし支払いサイトを延長できれば、入金後に支払いができるようになり、キャッシュフローが整います。何より、支払日を先にずらせることで、資金繰りが崩れている状態から抜け出しやすくなるのです。

さらに、発注企業側のメリットとして見逃せないのが「下請け・取引先との関係維持」です。資金繰りが厳しいときほど、下請け企業や外注先へ支払う代金を遅らせたくなるものです。とはいえ、支払い遅延が続けば相手の経営を圧迫し、結果的に自社にとっても優秀な外注先や協力会社が離れてしまいます。特に下請法が関係する取引では、支払いの遅れが問題視される可能性もあるため、ルールを守りながら運用することが重要です。リバースファクタリングなら、取引先は予定通り代金をもらい、発注企業は支払いのタイミングを調整できます。双方が納得しやすい形で関係を維持できる点は大きいでしょう。

もちろんメリットだけではなく注意点もあります。リバースファクタリングは、支払いを「延期」できる仕組みではありますが、支払いそのものが消えるわけではありません。むしろ、手数料という費用が上乗せされるため、支払総額は増えます。費用がどの程度かかるのか、契約条件がどう設定されるのか、必ず事前に確認が必要です。また、ファクタリング会社によっては、買掛金の譲渡や請求権の扱いなどが絡むケースもあるため、「契約内容を理解せずに進める」のは避けるべきです。どのサービスを選ぶかで資金繰り改善の効果が変わるので、利用者としては複数社を比較し、納得できる条件の会社を選ぶのが良いでしょう。

リバースファクタリングと売掛金保有側について

リバースファクタリングを利用されることで、確実に売掛金が回収できるのです。

仮にリバースファクタリングを利用されずに支払期日を迎えてしまうと、資金難を理由にお金を支払ってもらえません。入金してくるはずのお金を何かしらに活かそうとしていた場合には予定が狂ってしまうことになりますよね。

そもそもリバースファクタリングを利用されてしまったとしても、売掛金保有側にとってはデメリットはないのです。手数料が発生するわけではありませんからね。

リバースファクタリングの手数料は、全て買掛金保有側が支払うことになります。
なのでリバースファクタリングを嫌がる売掛金保有側は基本的にはいません。

どのくらいの期間支払いを先延ばしできるのか?

2ヶ月から3ヶ月程度が一般的です。
1年間や2年間というのは無理なので、そのあたりは理解した上で利用するかを判断しましょう。

リバースファクタリングを利用したからといって支払いがなくなるわけでもありません。買掛金+手数料が発生することになるので、確実に返済できる見込みのときだけ利用しましょう。

ちなみにリバースファクタリングを利用することが多い業種としては、建設業界があります。建設業界については、支払いが1件あたり数百万円から億単位になることも少なくありません。ある月に支払いが集中してしまうというケースもあるので、リバースファクタリングで乗り切るのも一つの対応策としておすすめです。

ただ国内にはまだ入り始めたばかり、といった感じです。
今後広がっていくことになるでしょう。

まとめ|国内ではまだ発展途上だが、今後さらに広がっていく可能性が高い

リバースファクタリングは、ここまで解説してきた通り、発注企業(買掛側)の資金繰りを支える新しい仕組みとして注目されています。ただし、日本国内ではまだ「一般的な資金調達手段」として完全に定着しているわけではなく、利用している企業はまだ一部に限られます。とはいえ、今後の流れを考えると、リバースファクタリングが広がっていく可能性はかなり高いと言えるでしょう。理由はシンプルで、資金繰りの悩みはどの業界にも存在し、しかも近年はそれが「より深刻に、より複雑に」なっているからです。

まず、企業の資金繰りの悩みは、単純に「売上が足りない」だけではありません。むしろ厄介なのは、売上自体は伸びているのに、支払いが先行して資金が足りなくなるケースです。外注費や材料費の支払いは待ってくれず、仕事が増えれば増えるほど資金負担が大きい構造になりがちです。そうした状況で、銀行融資一本化に頼ろうとしても、審査や書類準備が必要で、希望する時期に間に合わないこともあります。また、前借のような形で無理に資金を確保し続けると、その後の返済負担が重くなり、結果的に資金繰りが悪化することもあります。

この点、リバースファクタリングは「借入ではない」という意味で、従来の資金調達とは少し違う立ち位置にあります。支払いを先延ばし、サイトを延ばすことでキャッシュフローを整えられるのが魅力です。さらに最近では、申込みから手続きまでオンラインで完結できるサービスも増えており、導入のハードルは以前より確実に下がっています。例えば、必要情報を入力して書類を提出し、契約後に支払いを行ってもらうまでが、昔よりずっと簡単になりました。審査にAIが活用されているケースもあり、状況によっては従来よりも審査がスピーディーに進むこともあります。

また、売掛金の回収に関しては、従来は手形文化が残っていた業界もありましたが、最近は支払い方法の見直しが進み、電子化・記録化が進展しています。取引情報をデータで記録し、管理しやすくする流れの中で、資金繰りの仕組みも同様に変わりつつあります。実際、発注企業からすれば「支払いを遅らせたい」、受注企業からすれば「早く入金を受けたい」というニーズは昔から変わりません。その矛盾を現実的に調整できる方法として、リバースファクタリングは非常に合理的です。

ただし、注意すべき点もあります。リバースファクタリングは便利な反面、手数料が発生するため費用がかかります。例えば、立て替え金額が少額でも、契約条件によっては一定の手数料が発生する場合があり、思ったほど得にならないケースもゼロではありません。さらに、支払いを先延ばしにする以上、後日必ず支払いを行う必要があります。支払いが先に延びるだけで「払わなくていい」わけではなし、むしろ支払総額が増えることもあるため、利用のし過ぎには注意が必要です。短期的には資金が回っても、長期的にはコストが積み上がり、資金繰り改善どころか逆効果になることもあります。

そしてもうひとつ、導入にあたっては「取引先との合意形成」が欠かせません。特に三者が関わるケースでは、受注企業の承諾が必要になることもあり、話をスムーズに進めるには交渉のコツが必要です。相手に不信感を与えないように、「支払いを遅らせたい」という言い方ではなく、「支払い方法を見直して資金管理を改善したい」と伝えるだけでも印象は変わります。取引先にとっては「入金が確実になる」「予定通り振り込まれる」といったメリットが大きいので、丁寧に説明を行っつつ進めるのが重要です。振込手数料をどちらが負担するか、といった細かな条件も含め、必ず事前に確認しておきましょう。

リバースファクタリング会社を選ぶ際は、下記のポイントを押さえると失敗しにくいです。

・手数料体系が明確か(追加費用の有無)
・契約更新や途中解約の条件はどうか
・支払いサイト延長の上限(何日まで可能か)
・実績があるか(特定業界に強いか)
・複数社で比較し、条件を合わせて検討できるか

上記のような視点で比較しながら決めれば、「急ぎで決めた結果、条件が悪かった」といった事態を回避しやすくなります。特に大事なのは、サービスを選ぶ基準を一つにせず、コスト・スピード・信頼性の3点で判断することです。

最後に、リバースファクタリングは日本ではまだ発展途上ですが、資金繰り手段としての価値は高く、今後利用企業が増える可能性は十分あります。支払いサイトを短縮する方向だけでなく、必要に応じて延ばすという発想が広がれば、中小企業にとっても大きな助けになるでしょう。もちろん万能ではなく、使うタイミングや金額、返済見通しが重要です。しかし、正しく活用すれば資金繰りの悩みを軽減し、事業を安定させるための強力な選択肢になり得ます。状況に応じて、通常ファクタリングとどちらが適しているかも含めて検討し、自社に合った方法を選ぶことが、これからの時代の資金管理の鍵になっていくはずです。

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MSFJ株式会社 広報部長

国立大学卒業後、ノンバンクでの8年勤務したのちファクタリング会社に就職。貸付ではないファクタリングというサービスに可能性を感じ約10年ファクタリングについてのコラムを執筆し、今後変わりゆくファクタリング業界についての最新情報発信を現在行なっています。
保有資格 ファイナンシャルプランナー、貸金業務取扱主任者
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