ファクタリングの一桁台の手数料に注意すべき理由
ファクタリングの手数料って気になりますよね。
少しでも低いところを探しているのではありませんか?
確かにファクタリングの手数料が低い業者は魅力的です。売掛金の満額に近い額を受け取れるようになるわけですから。
でもちょっと待ってください。
ファクタリングの手数料って業者側の利益ですよね。彼らだってビジネスでファクタリングをしているので、利益は少しでも多く確保したいもの。
そこで少しでも手数料率を高くしてこようとしてくるのが当たり前なのです。
実はファクタリングの手数料率には、ちょっとした罠が潜んでいるんですよ。
こちらではファクタリングの手数料の真実をお伝えします。
ファクタリングの最低手数料の罠に注意せよ!
ファクタリング業者のホームページで手数料率をチェックしていると、
「1.5%~」
「1.5%~25%」
などと掲載されていませんか?
片方は最低手数料しか示していません。
後者は最低手数料率と最高手数料率の両方を示しています。
最低手数料率が1.5%であればお得だと思いますよね。
1,000万円をファクタリングしたのであれば、受取額は985万円ということに。
でもその最低手数料率にはからくりがあります。
あくまで最低手数料率なのです。もっとも条件が良い状態で利用できた場合は、手数料率が1.5%ということ。よって基本的には適用されることはありません。
特に「1.5%~」といったような最低手数料率だけを示し、最高手数料率を示していない業者については気をつけなければなりません。もしかしたら最高手数料率は35%かもしれません。40%かもしれないのです。
最低手数料率を信用しない、ということは覚えておいてくださいね。
ファクタリングの手数料率は取引方法によって大きく左右される!
・2社間ファクタリングの手数料率相場・・・10%から30%
・3社間ファクタリングの手数料率相場・・・1%から10%
手数料率は3社間取引のほうが圧倒的に低く設定されます。
よってファクタリング業者の示している最低手数料率は、基本的に3社間取引を選択しなければ実現することはありません。2社間取引では適用されるわけがないのです。
3社間取引には大きなリスクがありますよね。
3社間取引をするということは、売掛先に売掛金を譲渡したことが通知されてしまいます。取引先からの悪く思われるきっかけになってしまうことも。資金繰りが悪い、ということがバレてしまうので、今後の取引が難しくなるケースも考えられるわけです。
実際にファクタリングを利用する企業は基本的に2社間取引を選択します。2社間取引であれば、売掛先に通知はありません。バレることなくファクタリングが利用できるからです。
2社間取引の場合は、どんなに低くても手数料率は10%以上です。10%未満の手数料率が設定されることはほとんどないので、最低手数料率は設定されることはない、ということになります。
ファクタリングの手数料率を少しでも下げたいと思うのであれば、業者選びをするよりも取引方法を3社間取引にしたほうが効果は大きいですよ。
売掛債権額によっても手数料率は大きく変化する!
・売掛債権額が低い・・・手数料率は高くなる
・売掛債権額が高い・・・手数料率は低くなる
売掛債権額が100万円のケースと1,000万円のケースでは、手数料率が同等になるわけではありません。まとまった金額のほうが、手数料率が有利に設定されることが多くなっています。
そもそもファクタリング業者としても、少しでもまとまった利益を上げたいと考えています。小口でちまちまと手数料をとっても大きな収益には繋がりません。
それよりも大きな売掛債権を買い取って、ドカンと利益を上げたいと思っているのです。
例えば100万円で手数料が20%だと、利益は20万円ですよね。
一方で1,000万円のケースで手数料率が半分の10%であったとしても利益は100万円です。
手数料率が低くても、高額の債権を買い取ったほうが利益は大きくなる、ということです。
だから高額債権の買い取りの場合は、手数料率を低く設定してくれます。