ファクタリングは審査に通過しやすい資金調達方法であることから、融資などの審査に落ちてしまった場合でも利用できる可能性があります。
しかし、絶対に通るファクタリングはなく、ファクタリング会社が設定する審査基準をクリアできなければ、審査に落ちてしまうこともあります。
ただ、審査に通過するためのポイントさえ理解していれば、ファクタリングの審査に通過することはそれほど難しいことではありません。
本記事では、東京都でファクタリング会社を運営しているMSFJが、絶対に通るファクタリングの有無や審査通過のために重要なポイントについて解説していきます。
絶対に通るファクタリングはない
結論から申し上げますと、絶対に通るファクタリングはありません。
ファクタリング会社は、利益を上げるためにファクタリング事業を行っているため、利用に際しては必ず審査があります。
審査に通過できた場合のみファクタリングを利用することができるため、絶対に通るファクタリングはないといえます。
ただ、金融機関からの融資など、ほかの資金調達方法と比べて審査通過率が高く、利用しやすいことは確かです。
実際に、金融機関から融資を受けることが難しい信用情報に問題を抱えている方や開業間もない方なども、ファクタリングを利用して資金調達に成功しています。
ファクタリングを利用する際は必ず審査が行われる
ファクタリングを利用する際は、必ず審査が行われます。
審査では売掛金の実在性や売掛先の信用力が重視されます。
なぜなら、売掛先の経営悪化により売掛金の回収が不能になった場合、ファクタリング会社は多大な損失を受けることになるからです。
ファクタリングは原則償還請求権なしの契約であるうえ、担保や保証人の設定もありません。
そのため、利用者の売掛債権を買い取った後に売掛金が未回収になった場合は、ファクタリング会社側がすべての損失を受けます。
ファクタリング会社としては、このようなリスクを避けなければいけないため、売掛先の信用力が低い場合や支払期日までの期間が長いなどのリスクがある場合は、買取を実行しないことがあります。
このように、ファクタリングを利用する際は必ず審査が行われるため、絶対に通るファクタリングはないといえます。
ファクタリングは審査通過率が高い資金調達方法
絶対に通るファクタリングはありませんが、ファクタリングは審査通過率が高い資金調達方法です。
ファクタリング会社によっては、90%以上の審査通過率を維持していることもあります。
ファクタリングは融資などの 「金銭消費貸借契約」ではなく「債権の売買契約」であり、売掛金の支払期日や支払金額に関して合意に至っている「確定債権」を取り扱っているため、ファクタリング会社側が損失を受けるリスクは低いです。
一方、融資の場合は利用者が支払い不能になる可能性があるため、金融機関側が損失を受けるリスクがあります。
このように、ファクタリングと融資のリスクを比較してみると、なぜファクタリングの審査通過率が高いのかわかるはずです。
なお、ファクタリングのなかでも特に審査通過率が高いのは「3社間ファクタリング」です。
利用者とファクタリング会社で取引を行う2社間ファクタリングでは、売掛金が一度利用者に入金されることから、利用者による売掛金の使い込み・持ち逃げリスクがあります。
しかし、3社間ファクタリングでは、売掛先からファクタリング会社へ直接売掛金が入金されるため、2社間ファクタリングのようなリスクがありません。
そのため、絶対に通るファクタリングにもっとも近いのは「3社間ファクタリング」だといえます。
絶対に通る？ファクタリング審査に通過するための5つのポイント
ファクタリングは審査通過率が高いことで有名ですが、絶対に通る資金調達方法ではありません。
ただ、審査に通過するためのポイントを押さえておくことで、審査通過率を高めることができます。
ファクタリングでの資金調達に成功するためにも、以下で解説するポイントについて理解しておきましょう。
本章では、ファクタリング審査に通過するための5つのポイントについて解説していきます。
1．信用力の高い売掛先との売掛債権を使用する
ファクタリング審査に通過するための1つ目のポイントは、信用力の高い売掛先との売掛債権を使用することです。
ファクタリングでは、売掛先から売掛金を回収する必要があるため、審査では売掛先の信用力が重視されます。
そのため、大企業や公的機関との売掛債権、取引実績のある売掛先との売掛債権は、審査に通過しやすい傾向にあります。
信用力が低い売掛先との売掛債権でも、ファクタリング審査に通過できる可能性はありますが、手数料が高めに設定されるなどデメリットとなる面があります。
2．支払期日までの期間が短い売掛債権を使用する
ファクタリング審査に通過するための2つ目のポイントは、支払期日までの期間が短い売掛債権を使用することです。
支払期日までの期間が短ければ、売掛先が経営悪化や倒産に陥り売掛金が未回収になる可能性が低くなります。
そのため、支払期日までの期間が短い売掛債権は、ファクタリング審査に通過しやすい傾向にあります。
ただ、一般的に企業間取引で設定される支払いサイト30日～60日ほどであれば、問題なくファクタリング審査に通過することができます。
3．3社間ファクタリングを利用する
ファクタリング審査に通過するための3つ目のポイントは、3社間ファクタリングを利用することです。
3社間ファクタリングでは、ファクタリングの利用に関して売掛先から承認を得る必要があるうえ、売掛先からファクタリング会社に対して直接売掛金が入金されるため、ファクタリング会社側のリスクがほとんどありません。
そのため、2社間ファクタリングよりも審査に通過しやすいだけでなく、手数料も低く設定されやすいです。
ただ、3社間ファクタリングではファクタリングの利用に関して売掛先から承認を得る必要があり、2社間ファクタリングよりも資金調達までに時間がかかってしまうため、注意が必要です。
4．審査通過率が高いファクタリング会社を利用する
ファクタリング審査に通過するための4つ目のポイントは、審査通過率が高いファクタリング会社を利用することです。
ファクタリングの審査通過率は、各ファクタリング会社によって異なります。
審査通過率90%以上など、絶対に通るファクタリングに近い数字を誇っているファクタリング会社も少なくありません。
ファクタリングの審査に通過できなかった場合でも、審査通過率の高いファクタリング会社を利用することで、審査に通過できる可能性があります。
5．必要書類を完璧にそろえる
ファクタリング審査に通過するための5つ目のポイントは、必要書類を完璧にそろえることです。
必要書類を完璧にそろえることで、ファクタリング会社からの信頼を得ることができ、審査に通過しやすくなります。
ファクタリングの必要書類は、身分証明書や決算書、通帳のコピー、請求書などです。
比較的簡単にそろえられる書類がほとんどであるため、必要書類を完璧にそろえることはそれほど難しいことではありません。
ファクタリング会社からの信頼を得るためにも、提出を求められた必要書類は漏れなくそろえるようにしましょう。
絶対に通るファクタリングには要注意！
ファクタリングは審査通過率の高い資金調達方法ですが「絶対に通る」と謳うファクタリング会社には要注意です。
上述したように、絶対に通るファクタリングはありません。
しかし、なかには絶対に通ると謳い審査ほぼなしで利用できるファクタリング会社も存在します。
このようなファクタリング会社は、高額な手数料を請求したり、違法な契約を結ぼうとする違法業者である可能性が高いです。
違法業者を利用してしまうと、高額な手数料により資金繰りが悪化したり、トラブルに巻き込まれてしまう可能性があるため注意が必要です。
絶対に通るファクタリングはあるの？のまとめ
今回は、絶対に通るファクタリングの有無や審査通過のために重要なポイントについて解説させていただきました。
ファクタリングは審査通過率の高い資金調達方法ですが、審査に絶対に通るわけではありません。
ただ、今回解説した審査に通過するためのポイントを理解しておくことで、ほとんどの場合は審査に通過することができます。
絶対に通るファクタリング会社は違法業者である可能性が高いため、十分に注意してください。
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