ファクタリングで利用する売掛債権は、支払いサイトというのが存在します。
支払いサイトは短ければ短いほどリスクが軽減されているものとなっており、業者としてはリスクの低いものを買い取りたいと考えています。
しかし、支払いサイトが長くなっているものも存在しており、中には120日以上経過しなければ売掛金を支払ってもらえないものも含まれています。
この記事では、120日を超えているものについては支払いの対象となっているのか説明していきます。
ファクタリングの支払いサイトはある程度の目安が決められている
ファクタリングを利用する際に支払いサイトを考慮しなければなりません。
支払いサイトというのは、売掛金を支払ってもらうために必要な時間となっており、用意されている時間が長ければ長いほどリスクが高くなっている状況を生み出しています。
理由としては時間が長いものほど回収できるか不透明となっているところが多くなっていることから、基本的に支払いサイトは短いものが有利となっています。
買取業者としても支払いサイトは短いものを求める傾向が多くなっており、現時点では次の日程の範囲内であればほぼ買い取れると判断しています。
30日から120日の間(30日未満でも対応可能)に該当していれば、基本的に問題なくファクタリングは成立すると判断されており、業者側もしっかり対応してくれる傾向が強まっています。
日程の範囲に該当している売掛債権については、買取のリスクがあまり高くないと判断されているほか、安心して買い取れる日程と判断されているため問題ありません。
基本的には範囲内の売掛債権を買い取りに出すように求められるため、用意する場合には該当する日程に入っているかどうかをしっかり考えていかなければなりません。
ただ、30日未満でもすぐに資金が必要とされていれば対応してくれるケースが多くなっていますので、困っているときは相談してください。
支払いサイトが長いものは危険と扱われるケースが多い
支払いサイトが長くなっているものは危険として扱われ、業者の判断が厳しくなってしまう傾向も強まっています。
業者側としては、120日を限度として買取サービスを利用するかどうか判断しているため、120日を超えているものは処理できないと判断されてしまうのです。
場合によっては120日を超えているため、どれだけ信頼性の高い売掛債権も認められないと判断され、買取処理を実現できないケースまであります。
支払いサイトが長くなっているものは厳しい判断を受けやすいものと把握しておかなければならず、場合によっては辛い選択肢も検討しなければなりません。
ファクタリングは120日以上の支払いサイトにも対応しているのか
ファクタリングは120日以上の支払いサイトにも一応対応しているところがあります。
どれだけ長い売掛債権だったとしても、180日までなら対応できるとしている業者がありますので、決して120日を限度としているわけではありません。
支払いサイトがどれだけ長くなっているものだったとしても、業者側の信頼性があると判断されるものは認めてもらえる可能性があります。
しかし、120日を超えてしまうものについては、次の対応を取られる傾向が強まっています。
1.日程が厳しいために買取拒否される事例がある
2.信頼性が不足しているため審査時間が長引く傾向にある
3.審査を通過しても手数料が高くなってしまう
4.他の売掛債権を求められて単独で買取不可となっているものもある
日程が厳しいことから対応できないとされている場合が多々あり、買取拒否している業者がかなり多いのも事実です。
また、信頼性が足りないと判断されることから審査は慎重に対応されるようになってしまい、本来の審査時間よりも相当長くなってしまうのは覚悟しなければなりません。
他にも手数料の問題もありますので、利用する際は多くの問題点を抱えながら利用していく必要があります。
ここからは、ファクタリングが120日を超えている場合に行われていることを詳しく説明します。
1.日程が厳しいために買取拒否される事例がある
ファクタリングは先ほども説明した通り、30日から120日をベースとしている買取サービスです。
買取の日程が長くなってしまえば、当然安心できるものではないと判断されることから、買取拒否という事例が多くなってしまいます。
どれだけ信頼できる会社が提供している売掛債権だったとしても、買取拒否されてしまえばお金にできません。
120日を超えると判断が厳しくなってしまう要因は次の通りです。
①支払われるかどうか不安が強くなってしまう。
②ファクタリング界隈で120日を限度としている傾向が強い。
③リスクの高いものを扱いたくない。
支払われるかどうかの不安が強くなっていることから、買取拒否される事例が多くなっているのも事実です。
また、業界内で120日にストッパーを設けている傾向も強まっており、1日でもオーバーしているものは対応を拒否するという形をとっていることもあります。
もちろんリスクが高いものを扱いたくないと判断していることから、ハイリスクの売掛債権を取り扱わないとしている業者もあります。
より信頼できるものを提供してほしいという観点から、日程についても利用者にしっかり合わせてもらうように求めています。
2.信頼性が不足しているため審査時間が長引く傾向にある
120日を超える売掛債権は、信頼性が不足しているため審査時間が長引いてしまいます。
信頼できるかどうかの判断に多くの時間を要する問題を抱えているため、本来の審査時間よりも大幅に時間をかけて審査を実施し、安心できるか判断しています。
審査の結果、落とされてしまうケースも多数あるなど、120日を超えている状態では厳しい判断を受けることも覚悟しなければなりません。
審査時間が長くなっているのは仕方ないものと判断し、余裕をもって審査を受けるようにしてください。
3.審査を通過しても手数料が高くなってしまう
審査を通過したとしても、手数料を高くして買取価格が下がってしまうケースもあります。
本来のタイミングである30日から120日の間に設定されているようであれば、業者側が提示している最高の数字で買取してくれるため、金額としては満足できる状態となります。
しかし、審査を通過しても120日以上前の売掛債権についてはリスクが相当高いと判断されていることから、リスクヘッジのために手数料を上乗せしている傾向があるのです。
手数料を上乗せしなければならないのは業者側の倒産を避けるためです。
①売掛債権が支払われなかった場合ファクタリング業者は無利益となってしまう。
②手数料を少しでも上乗せして売掛債権から得られる利益を増やしたい。
③120日以上の買取はそもそも期間外なので容赦なく手数料を請求してもいい。
業者側としては倒産するようなリスクを避けるためにも、売掛債権が支払われなかった状態を考慮した手数料設定を行うようにしています。
また、手数料を少しでも回収してリスク管理をしておきたい他、元々買取できる日程ではないと思っていたタイミングですので手数料の上乗せは仕方なく行っています。
120日以内にしておけば問題ないのですが、120日を超えるような状況になってしまうと手数料が高まると判断して買取に出してください。
思っていた以上に手数料が高くなるのは、リスクの観点では仕方ないことなのです。
4.他の売掛債権を求められて単独で買取不可となっているものもある
場合によっては単独での買取が認められないケースもあります。
本来であれば1つの売掛債権に対してファクタリングを実施するという傾向が強いのですが、売掛債権の信頼性がないため他の債権と含めて買取るという方法もあります。
2つ以上の債権を求められている場合、単独での買取は拒否されているものと同じ状況ですので、対応するか別の業者を探すしかありません。
少しでも信頼性を高めるためには、基本的に売掛債権の買取日程に合わせてしっかりしたものを提供しなければなりません。
ファクタリングを確実に成功するためには120日以内に
ファクタリングを確実に成功させ、手数料をあまり高くしないような状況を作りたいのであれば、120日以内の売掛債権を提供してください。
120日を超えると手数料が上乗せさせられてしまい、本来の手数料で買取してくれない状況になってしまうため損をしてしまいます。
損失を回避するためにも、そして売掛債権の買取を確実に実施するためにも、120日以内に支払いが実施される売掛債権を優先して提供するようにするのです。
売掛債権を指定されている範囲内にしておけば、基本的に審査基準なども緩和されていきます。
①120日以内の売掛債権は審査基準があまり厳しくない。
②手数料も厳しい設定ではないため利用しやすい。
③業者側も買取に積極的な姿勢を見せてくれる。
120日以内に設定されているものについては、審査基準は通常の形を採用しているため、明らかに厳しい目で見られる心配はありません。
手数料についても基本的な数字を守りつつ、売掛債権の金額に合わせて決められることとなりますので、金額が高ければ手数料を抑えられる可能性が高まります。
業者としても120日以内の売掛債権であれば問題なしと判断している傾向が強くなっているため、買取に積極的な姿勢を見せて勧誘する傾向もあります。
買取を少しでも成功させたいときは、120日以内の売掛債権に狙いを絞って出すようにしてください。
ファクタリングの120日まとめ
ファクタリングは120日内に支払いが実施される売掛債権が優先的に買取されます。
買取に時間がかかると思われているものについてはリスクが高いと判断され、厳しい判断を受ける傾向も強まっています。
場合によっては120日を過ぎているというだけで買取拒否もあり得る話で、日程には十分気をつけなければなりません。
なるべく買取にかかる日程は120日以内に収まるようにしておきましょう。